――ここ1年、山崎監督が手掛けた『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』が興行収入80億円を突破しました。その余韻が残る中での本作の公開は、周囲から「当然『寄生獣』もヒットさせてくれますよね」という期待があったと思います。そういったプレッシャーを感じましたか?
それは感じましたね。みんなの期待値が上がっているようですが、こういうものは結局、何が当たって、何が当たらないのかはわかりませんから。自分としては「日本の映画の興行の平均値っていくらだかわかっているんですか?」と言いたいところです(笑)。ただ(「ドラえもん」を3DCGで作った)『STAND BY ME ドラえもん』も最初は大変な企画だなと思いながらやっていました。予告編が出たときも、のび太が変だとか言われ続けてきたんです。
自分がやりたい作品を手掛けてきた
『永遠の0』にしても戦争映画なんで、お客さんは15億円分しかいませんよと言われました。どんなに頑張っても『男たちの大和/YAMATO』の興収50億円が戦争映画に来るお客さんのマックスですよ、と。だからそんなに当たるとは思っていませんでした。ただ、予算がかかった映画なので、あまり損はさせないようにしたいなというのはありましたが。
基本的にやりたい作品をやってきた延長線上に『寄生獣』があります。今回も僕の中ではやりたいようにやったし、スタッフも頑張ってくれました。
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