堀江貴文氏が語る、「生きるのに必要なこと」 僕が「家もプライドも要らない」と思うワケ

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最後にオフバランス化したいのは、洋服

――本の中でも「家を所有しなきゃいけない理由はない」とおっしゃっていましたね。

そう。僕は、賃貸もやめました。家を契約して借りる意味もよくわからないから。今はホテルに住んでいますね。

――たとえ期間限定の家であっても、所有することが謎だと。

堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年生まれ。東京大学在学中にインターネット関連の有限会社オン・ザ・エッジを起業。2004年に株式会社ライブドアへ商号変更。2006年1月に証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕。起訴され、最高裁まで争うも2011年6月、懲役2年6カ月の実刑判決が確定。2013年11月に刑期満了を迎える。現在は民間でのロケット開発を行うSNS株式会社のファウンダー。スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「7gogo」のプロデュースを手掛けるなど、さまざまな事業やプロジェクトにかかわる。著書に『ゼロ』など。

謎っていうか、なんかいいことあるのかなって思う。それはもう、僕自身が楽しく生きるために全体を最適化していく中で、当然、出てくる解で。人生のクオリティ・オブ・ライフを上げていくうえで非常に大事なことですね。ちなみに僕にとっては最後、いちばんネックになっているのは服ですね。

――えっ、服、ですか?

今は所有からシェアへという流れがあるわけじゃないですか。僕は服も含めて、いろんなものをシェアするのでいいと思っているんです。

僕、今は本当に何も持っていないですよ。持ち物は、スーツケース2、3個分ぐらいしかなくて。でも、そのほとんどを服が占めているのです。服をもっとオフバランス化(編集部註:資産から外すことで、リスクや負担を軽減する)したいというか。

――具体的に、どうやってオフバランス化できるでしょうか。

考えたのは「WEAR」というファッションコーディネートアプリがあるんですけど、たとえば「WEAR」で僕のお気に入りコーディネートを20人ぐらい選んでおくと、そこから推測して8割ぐらい僕の好みの服が送られてくるとか。

ほかには、僕のGoogleカレンダーの予定を自動でさらっていってもらって、結婚式の出席が予定に入っていたらフォーマルなタキシードを送ってきてくれたり、海に行く予定なら海パンなんかを送ってきてくれたりとか。さらに2割ぐらいは“ノイズ”を入れてくれるとうれしい。「こんなのどう? 最近はやっているけど」みたいなオススメのもの。

――自分の想像もしなかったコーディネートが入っているというのは、楽しいですね。

「あ、これいいな」みたいな。そうやってブラッシュアップしていって、送ってくる前にリストを出してくれて、「これはいるけど、これはいらないな」とか自分で選べるサービスだといいですね。

しかも、それがインテリアにうまくハマるようなオシャレなダンボール箱で送られてきて、回収にも来てくれるわけですよ、しかも洗濯しないでいい。着たらダンボール箱にばんばん入れていくだけ。そういうサービスあったら使いたいなと思っていて。

――TSUTAYAのネット宅配レンタルみたいなイメージでしょうか。

あ、そうですね。着ても着なくても定額でいくらって決まっていて、松竹梅みたいなコースがある。タキシードを手配したときはエクストラチャージがかかります、みたいな。

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