医系技官の存在が国民を不幸にしている--『さらば厚労省』を書いた村重直子氏(医師)に聞く

医系技官の存在が国民を不幸にしている--『さらば厚労省』を書いた村重直子氏(医師)に聞く

日米の病院で医師として経験を積み、厚労省に入省した元医系技官。国民の健康よりも自分たちの都合を優先させる、その実態に「さじを投げた」。官僚支配の「病める医療行政」に警鐘を打ち鳴らす。

--医師の資格を持つ医系技官の不要論を唱えています。

医系技官は250人ぐらい。この存在自体が必要ない。厚生労働省は、法令事務官(事務系公務員)とノンキャリアの人たちで回していける。医系技官が存在するがゆえに仕事が作られ、医療に無用な口出しをし、そして崩壊を促す。実態を知れば知るほど、存在意義のなさがわかった。

--医療行政には専門技能に長けた人が必要ではありませんか。

この集団は“ペーパードクター”であり、専門家ではない。また、終身雇用が前提になった利益集団においては、専門家にはなりえない。それが専門家であるような意見を述べて政策決定に関与する。そもそも、公務員試験を受けていない、法律の素養がない、その2点だけでも存在意義を問われる。

医系技官自身、その限界を知っているから、辞めていく人が少なくない。自分たちが苦しみ、国民も苦しめている。共に不幸になるなら制度をやめたほうがハッピーになる。

--厚労省のやるべきことは「兵站(へいたん)の確保」だ、としています。

これは医系技官がいなくてもできる。もし医療の専門家の意見が聞きたいのなら、専門家は医療の現場にいるのだから、政治任用で連れてくればいいし、いろいろな会合を活用して意見を聞けばいい。

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