まんだらけ社長独白「あの騒動と会社の今後」

”マニアの聖地”中野ブロードウェイ店とは

「来年には2部、再来年には1部上場を目指したい」。まんだらけ(現東証マザーズ上場)の古川社長は自信を見せる
万引き犯の映像公開問題で注目された、漫画古書店最大手の「まんだらけ」。一連の騒動で忘れがちだが、同社は営業利益率12.8%、ROE15.7%という、高収益企業だ(2013年9月期)。その強みと今後の課題を古川益蔵社長に聞いた。 

──ほかの中古品販売業者と比較し、まんだらけのビジネスモデルの特徴は何か。

欧米ではアンティークは成熟産業だ。流通経路も価格の決定方法も、明確になっている。だが、日本では、そうではない。玩具や漫画など限られた分野ではあるが、日本でもアンティーク市場を確立したい、と思ってやってきた。

まんだらけでは、100万点以上のデータを持つ、POSシステムを構築している。取り扱うのが中古なので、一点一点が違う商品の扱いだ。データ量が膨大になるため、システム作りに10年以上かかった。このPOSシステムで買い取り価格や販売価格を適正に決められる。

アンティークで難しいのは、商品が本来持つ価値を見抜くこと。認知度が低く人気がなくても、作品自体のクオリティが高ければ、売り方次第で高値で販売できる。時を経て何かのきっかけで人気化することもある。商品を価値付けできる社員が全体の約1割に増えてきたのも強み。社員にはいつも「流行を追うな」と言っている。

新物流拠点に30億円を投資する

──現在、千葉県香取市佐原に新しい物流拠点を建設中だが、その狙いは。

まんだらけでは通信販売の売上高が全体の4割を占めるまでになった。海外で取引した国は80カ国以上。通販事業を拡充するために、新しい物流拠点を造ることにした。新拠点は“地下文化のブラックボックス”と呼ぶが、世界中のコレクターに向けた文化の発信地にしたい。30億円を投資し、来年2~3月に完成予定だが、これで売上高、利益率ともに向上する。

通販については、マニアならではの感性、目利きをフルに活用する仕組みも考えている。「この分野なら誰にも負けない」という人に、分野に特化した通販サイトを作ってもらう。まんだらけはそこに商品を提供し、売上高に応じたコミッションを受け取る。一種の代理店方式だ。こうした通販サイトがたくさん集まれば、“魔窟”のような面白いサイトができ上がる。

 

 
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