やっぱり使える!「iPhone6 Plus」 画面サイズだけじゃないその実力

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iPhone 5sからの乗換では別世界。非常に大きく感じ、しっかりホールドしながら片手で操作することは、筆者にとっては難しかった

9月9日に発表され、19日に発売となったアップルの「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」。それぞれ4.7インチ、5.5インチに拡大されたディスプレイ(iPhone5シリーズは4インチ)と、新しいデザインの薄型ボディを特徴とする新型スマートフォンだ。

新しいiPhone6シリーズは、画面サイズは2タイプ、本体カラー3色、記憶容量3種類を、それぞれ4つの携帯電話会社もしくはSIMフリーから選べる。非常に選択肢が多い中で、筆者はiPhone 6 Plusの 64GBモデルを購入した。

iPhoneを長く使ってくると、写真やビデオを撮り過ぎて記憶容量が足りなくなり、16GB(ギガバイト)モデルでは不十分に感じることがある。アップルはその最小容量の16GBこそ変更しなかったものの、それ以上の容量を倍増させて64GBモデルと、新登場の128GBモデルを用意した。

手が大きいとは言えない筆者がiPhone 6 Plusを選択した理由は、愛用してきたタブレットの「iPad mini」とiPhoneを、1台にまとめようと考えたからだ。確かにiPad miniの7.9インチはiPhone 6 Plusの5.5インチよりも大きいが、複数のデバイスを持つよりも、1台にまとめた方がシンプルだし、バッテリーも管理しやすい。

美しい大画面へようこそ

9月19日から、筆者はiPhone 6 Plusを使っている。これまでのiPhoneとの比較について触れながら、どんなデバイスなのかを紹介したい。

結論からいえば、iPhone 6 Plusはより直感的な魅力を備えたスマホだ。初めて手に取ったとき、これまでのiPhoneユーザーなら誰もが「デカいな」と口をついて出てくるだろう。ただ、その大きさ以上に横1920×縦1080ピクセルのRetina HDディスプレイの美しさが印象的だ。

このディスプレイは、iPhone 5sとピクセル密度を共通とするiPhone 6の326ppi(ピクセルズ・パー・インチ)よりも細かい401ppiを実現している。さらに、紫外線を使ってディプレイの素子を整列させる技術を用いて、コントラストや視野角を2倍にしたとアップルは説明する。

実際に見てみると、一目でわかるほどこれまでのディスプレイとは異なっている。まるで光沢のある紙に丁寧に印刷された日本の雑誌のようだ。白、黒のコントラストがはっきりし、色はどの角度から見ても変わらないのに画面に触れると、ちゃんと画面が動く。印刷のような明瞭感と、触れて動かせるインタラクティブ感に体験したことのない驚きを覚える。

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