学生時代だけでなく、大人になっても勉強は続く。ただ、家庭や仕事を抱え多忙な社会人にとって、資格や英語などの試験勉強は大きな壁となる。この連載では開成→東大→司法試験一発合格という「試験突破のプロ」鬼頭政人・資格スクエア代表が、悩めるビジネスパーソンからの勉強相談に鋭く切り込みアドバイスする。著者への勉強相談はこちらのフォームから!
そういえばちょっと前、『東大合格生のノートは必ず美しい』という本がはやりましたね。それから「方眼ノート」や、それを使いこなすための書籍もたくさん出版されました。みなさん「ノートをきれいに書く」ということへの執着が強いのだなあと感じます。
ただはっきり言って、この“執着”には意味がありません。「わかりやすくきれいにノートを取るにはどうしたらいいのか」。こんな質問をすること自体、ノートの役割がまったくわかっていないと言えます。
正直、私は東大生で美しいノートにこだわっている人を見たことがありません。私が中学高校を過ごした開成でも、ノートが汚い人は非常に多かったです。『東大合格生のいちばん多い開成生のノートは本当に汚い』という後追い本を出したら、売れるかな(笑)。
自分のノートの内容を後から見返してわからない、というご質問者様は、それはそれで重症ですが、きれいにわかりやすく整理されたノートを取っている、というのも同じくらい重症なのです。なにが問題なのか、詳しく解説しましょう。
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