国語が苦手な子「文章がミミズに見える」の超衝撃 読解力をつけたい親子が知るべき肝心なこと

✎ 1〜 ✎ 175 ✎ 176 ✎ 177 ✎ 最新
拡大
縮小

「単語を読むのではなく、息継ぎごとに(まとめて)読む」

「早く読む部分と、ゆっくり読む部分を分けて読む」

「軽く流し読みする部分と、重要なので繰り返し読みをする部分に分けて読む」などです。

これによって、子どもは楽譜のように「読み方」を知ります

要するに何を言いたい段落?

(3)「共通していること」は何か?

最後に、次のことを行ってみてください。1つの段落を読み終わったら、「この段落は(結局、要するに、つまり)何が言いたいのかな?」と問いかけます。

『子どもの「読解力」がすぐ伸びる魔法の声かけ - 本は読まなくてOK!」 (ワニブックス)
(書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします)

「結局? 要するに? つまり?」は文章を理解するための魔法の言葉です。読解ができる子はこれが自問自答できますが、そうではない子はできません。ですから、問いかけてあげることで、意識を「まとめること(抽象化)」に向けてあげます。

これをきっかけに文章を読むことに抵抗がなくなっていけば、やがて読書するようになるかもしれません。ですから、読書をさせることで読解力をつけるのではなく、読解ができるようになってきたから、読書するという流れの方が自然だと思います。以上、何か一つでも参考になれば幸いです。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

講演、執筆相談はこちらから。

石田勝紀公式サイト

ブログ

Facebook

Voicy

 

 

 

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT