デキる人は時間を「伸び縮み」させている

「時間がない」という妄想から自分を解放する秘訣

「ぼくらが生きているのは、答えのない時代です。でも、それはもしかすると、幸福なことなのかもしれません。答えのない問いについて対話し続けることではじめて開ける世界があるからです」。テレビやラジオで活躍する精神科医・名越康文と、生きるためのヒントを探る。(写真:アフロ)

 

「時間がない」、「時間に追われる」、「自分の時間が取れない」、「時間を有効に使えない」……。こういった<時間>にまつわる質問を受けることがよくあります。

時間にまつわる悩みを抱えている方がまず気をつけたほうがいいのは、そもそも「時間」を主語や、目的語にしている時点で、それはかなり妄想的な発想に陥っている可能性が高い、ということです。

昨日、今日、明日と時間を区別すること自体が、実は妄想的です。「時間が……」「時間に……」ということが頭に浮かんでいる状態では、僕らは目の前のことに集中できていません。そういう悩みが生じている瞬間、その人は「時間の妄想性」に足元をすくわれているんです。

時間を「空間的」に捉え直してみる

当記事はプレタポルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

ただ、そうはいっても、僕らはそう簡単に時間から自由になることはできません。少なくとも現代人にとって、時間という観念(妄想)は非常に強固で、そこから解放されることは容易ではない。「時間なんて気にしない!」と心に決めただけでは、どうにもならないんです。

その証拠に、僕たちは「5分遅れてもなんてことはない」と頭でわかっていても、電車に乗り遅れそうになった瞬間、心に焦りが生じてしまいます。時間という妄想は相当根深く、僕ら現代人の心を縛っているのです。

時間から少しでも自由になる方法として、今回は「時間を空間的に捉える」ということを考えてみましょう。僕らは時間というものに対して、「線」で捉えるようなイメージを持っています。それを三次元的に広げ、「チューブ」のようなイメージに変えてみる。

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