他人に依存する「常に満足できない人」の4大特徴 「SNSに虚像を演出する人」周りにいませんか?

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4.虚像を演出
SNSなどに、ブランド物やおしゃれなレストランでの食事などの記事をアップ。
選ばれしものを演出し、価値ある存在だということをアピールしたい思いが強くあります。相手への理想も高く、容姿、職業、収入など、本人のお眼鏡にかなわないと、そもそも付き合う対象から外すので、心の通う出会いが難しくなります。
口癖「理想の相手がいない」

できないことを手放す

自分の人生の主役となり、自分で切り開いていくためには、まず手放すための取捨選択をすることが大切です。まずは、いつも「しなければ」と思っていてもなかなか取り組めないことから検討しましょう。つねに心に引っかかっているその案件は、考えているほどあなたにとって重要なことではないかもしれません。本当にやるべきことなのかを見極めることが必要です。自分ができないと思うことを抱えすぎると自己肯定感は下がる一方なので、手放すことが必要です。できないのではなく、本心では優先順位が低く、する必要がない「していない」ことを意識してください。

また、しあわせは、自分次第ということを認識することも重要です。
しあわせは自分が感じる心であり、人が与えてくれるものではありません。

小さな変化でも喜べる気持ち、気持ちが通じ合うことによって得られる満足感、何かをやりとげた達成感は、誰かに対して「してくれない」と思っているうちは得られません。自分のしあわせを人任せにしないことです。
そしてもっとも大切なこと、それは、自分を知ることです。自分のことなのに、よくわからないのが自分です。本当はどう生きたいのか、自分の気持ちに向き合う時間をつくることが必要です。

他力本願の人は、本来の自分がどうしたいのかわからない場合も多いのです。それだけ、周りに遠慮して生きてきたり、本来の自分でない自分を演じてきたともいえます。自分の気持ちを見ないようにすることにすっかり慣れていて、自分の気持ちに鈍感になってしまっているのです。

まずは、見たくない部分も含め「自分が何を感じ」「どう思っているのか」「本当にやりたいことはなにか」と向き合うことが大切です。すこしつらい作業かもしれませんが、自分に向き合うことをぜひ試みて、能動的に自分の人生を生きるきっかけにしていただければ幸いです。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

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