2021年はどうやら「最悪の年」になりそうだ いよいよ「バブル崩壊」の可能性が高まってきた

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競馬である。

17日に中京競馬場で行われる日経新春杯(G2、第11R、距離2200メートル、ハンデ戦)は、G1に次ぐ格付けのG2とは思えない弱いメンバーになることも多い。そして、その弱い馬が勝ってしまうこともある、JRA(日本中央競馬会)での「最弱のG2」だと思っていた。

舞台は中京競馬場、それなら「あの強い馬」で勝負

だが、今年は京都競馬場が改修中ということもあり、舞台が異なる。京都競馬場の2400メートルから中京競馬場の2200メートルに変更となり、実力が発揮されやすい舞台となった。よって、強い馬が勝つと信じて、隠れた強い馬で勝負しよう。

ダイワギャグニー。

「左回り専用馬」であり、左回りコースの中京競馬場への変更がなければ、このレースには出ていなかっただろう。

2200メートルは、得意距離からすれば、1ハロン(200メートル)長いが、去勢効果もありそうだ。去勢すると、疲労や無駄な入れ込みがなくなり、競走生命も生物としての寿命も長くなると言われており、距離が延びても耐えられるようになってきたのではないか。

昨年10月の「毎日王冠」は例年にない低レベルであったものの2着。秋の天皇賞も6着だった。かつてはジャパンカップも6着に来たことがある。実績は断然だ。

実際、JRAのハンデキャッパーも、斤量57.5キログラムと一番重いハンデをつけた。JRAのハンデで「0.5キログラム」は追加というよりも「おまけ」の場合がほとんどであり、「.5」(テンゴ)のハンデがついた馬は、常に買いだ。

一方、人気の超良血、超高額6億円超の取引馬であるアドマイヤビルゴは話題、人気先行の「お客さん」。また、皐月賞2着馬ヴェロックスも「クラシック3冠」での知名度が高い「ブランド馬」。

さらに、サンレイポケットは狙い目かと思ったが、意外と人気がありそうで。目をつぶる。穴ならサトノソルタス。前走、長期休養明けの馬体が今回は絞れていれば。パドックに注目だ。

小幡 績 慶應義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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