【産業天気図・建設機械】中国などアジア需要強く後半「晴れ」に回復へ、為替次第では波乱も

予想天気
10年4月~9月 10年10月~11年3月

建設機械業の2010年4月~9月は「曇り」へ一段改善、さらに10年10月~11年3月は「晴れ」に回復する見通しだ。改善の背景は中国を中心とした海外需要に尽きる。

日本建設機械工業会の集計によると、日本の建機メーカー73社の09年度出荷額は2期連続で減少し、年間1兆0400億円台まで落ち込むことが確実となった。02年度以来の低水準で、2年前のピークからは実に半分以下の激減だ。だが、これで底を打つ格好となり、10年度から出荷が増加へと転じる。

同工業会の需要予測は、10年4月~9月(以下・上期)は6・5%増の4398億円、10年10月~11年3月(以下・下期)は15・9%増の7287億円。10年度全体では12・2%増の1兆1685億円と、3年ぶりかつ2桁の伸びを見込んでいる。

反転を牽引するのは輸出、とりわけ中国市場の拡大だ。業界大手の日立建機<6305>はこの2月、09年度の油圧ショベルの世界需要を1万台以上引き上げて13万2600台に上方修正したが、これは中国の需要を従来の5万1300台から6万2800台に引き上げたことによる。5年前まで世界需要の1割ちょっとだった中国は現在、世界需要の半分近くを占めるまで膨張、その動向が業界の天候を左右するようになっている。

金融の引き締めの動きから中国経済には減速懸念も出ているが、全人代で巨額財政出動の継続が宣言されたこともあり、10年度も高水準の公共投資が実行されるのが確実だ。建機需要の続伸すると見て間違いない。中国では油圧ショベルでコマツが2割以上、日立建機が2割弱のシェアを持っており、日本の建機は総じて中国景気を謳歌しそうだ。

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