米FRBの出口戦略、利上げはまだ遠く


 ギリシャの財政危機、中国の預金準備率の連続引き上げ、米FRB(連邦準備制度理事会)の公定歩合引き上げ示唆など、相次ぐ“悪材料”に、株式市場や為替市場が揺さぶられている。

本格的な利上げの条件は整わない

10日、FRBのバーナンキ議長は、米下院金融サービス委員会で議会証言を行うはずだったが、ワシントンを襲った豪雪のため延期となった。だが、発表予定原稿はFRBのホームページで公開された。

その中で示されたのが「FRBの出口戦略」。まず、金融市場の改善を受けて、ドルの流動性危機に対応するために導入したプログラムを終了しつつあると説明した(下図)。

そして「通常の公定歩合貸し出しの条件も正常化するプロセスにある」とし、「貸し出しが保証されている最長期間を90日から28日に短縮したが、さらに縮めることを検討」し、「公定歩合とFFレート(銀行間短期金利)の誘導目標のスプレッド(利回り格差)を若干拡大させることを検討する見通し」と述べている。つまり公定歩合の引き上げだ。

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