GMはここ30年で最良の資本構造に転換できた--アルバート・コッチ アリックスパートナーズ副会長兼マネージングディレクター

GMはここ30年で最良の資本構造に転換できた--アルバート・コッチ アリックスパートナーズ副会長兼マネージングディレクター

昨年来の大型倒産を受け、ターンアラウンド(事業再生)ビジネスに再び注目が集まってきた。その中で、経営破綻したGM(ゼネラル・モーターズ)やKマート(大手スーパー)など大型再生案件を手掛けるのが、米大手企業再生コンサルティング会社のアリックスパートナーズ。経済危機で凋落する企業の特色、GM再生の見通しなどについて、同社で再生の陣頭指揮を執るアルバート・コッチ副会長兼マネージングディレクターに聞いた。

--GMのCRO(最高リストラ責任者)時代に、最も頭を悩ませた問題は何でしたか。

いちばん大変だったのが、60日という短期間にGMを新旧分離させ、グッドとバッドに資産を分け、再生のためのビジネスプランを非常に細かい具体的な面も含めて、米財務省の合意を取り付けなくてはならなかったという点だ。

--最終的にGMの私的整理をあきらめざるをえなかった理由は。

私的整理の場合は、発行されている社債の額面で95%を占める債権者がビジネスプランそのものを受け入れる必要がある。たとえば、自分の保有債券を株式に交換することを認めるためには、ほとんど全員の債券保有者がその交換に応じなくては認められない。その条件の履行は不可能ということになり、唯一のソリューションはチャプター11(破綻法11条申請)だった。やはり、95%というハードルは厳しかった。

--自動車業界には大きな構造変化がグローバルで起きています。はたしてGMは再生できますか。

GMの再建が成功するためには、まず市場シェアを安定化させる必要がある。アメリカの国民が買いたい、選びたいと思う車を作れるか。また、品質、外見、スタイル、デザインなどで、他社の車よりも優れた内容に生産できるかが重要だ。

GMは長年、自分の力を超えた数のブランドを維持しようと努力してきたが、企業の資本構造から見て持続できない状況になっていた。経営陣としてはあらゆる努力を払って、何とか私的整理に持っていこうとしたわけだが、究極的には破綻申請以外に道はないとの判断に至った。

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