安倍首相、「成果で評価される仕組み検討を」 生産性向上で、賃金・所得の継続的な上昇へ

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4月22日、安倍晋三首相は、経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議の中で、賃上げ継続には、生産性を向上させ、賃金・所得の継続的な上昇に結びつけていく必要があると述べた。17日撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 22日 ロイター] -安倍晋三首相は22日、経済財政諮問会議・産業競争力会議合同会議の中で、賃上げ継続には、生産性を向上させ、賃金・所得の継続的な上昇に結びつけていく必要があると述べた。また人口減少下での持続的成長の実現に向け、労働時間規制の多様化を図る必要があると語った。

安倍首相は「吹き始めている賃上げの風を持続的なものとするため、労働市場改革をはじめとする成長戦略によって、生産性を向上させないとならない」と指摘したうえで、「それを賃金所得の継続的な上昇に結び付けていく必要がある。労使双方がそうした認識を共有し、互いに努力して好循環を実現してほしい」と述べた。

さらに、「人口減少下で持続的成長を実現するため、すべての国民が能力を最大限発揮できるよう柔軟な働き方を整備できないか。働き過ぎの防止を強化することが前提となる」としたうえで「様々な事情や多様なニーズにあわせて労働時間規制の多様化を図る必要がある。時間でなく成果で評価される働き方にふさわしい新たな労働時間制度の仕組みを検討してほしい」と語った。

また、労働紛争の解決を促す客観的で透明性の高い仕組みを検討するよう指示した。

(石田仁志)

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