クチコミサイトYelp、10年目の挑戦

急成長中のサービスがついに日本にも上陸

「日本はこれまで成功してきた都市と特性がよく似ている」とストッペルマンCEO

利用者数は月間1億2000万人。世界最大級のクチコミサイトが4月9日、日本に上陸した。名前は「Yelp(イェルプ)」。運営するのは米サンフランシスコ発のベンチャーで、2004年にサービスを開始した。

日本でクチコミサイトといえば、飲食店を評価する「食べログ」など特定の分野に特化しているケースが多い。それに対し、イェルプには飲食店だけでなく自動車修理、美術館など、あらゆるサービスの情報が掲載されている。ユーザーが特定の都市や分野を選ぶと、そこに属するクチコミや写真、店の情報が表示される。

投稿できるのは、実名登録したユーザーだけというのも大きな特徴だ。そうすることで高めた信頼性を売りにしている。

イェルプは日本を含む26カ国で展開。昨年12月末時点の月間利用者数は前年比で約39%増えた(グラフ)。サイトのクチコミ数は5300万と、食べログの約10倍だ。

創業者のジェレミー・ストッペルマンCEOがイェルプのアイデアを思いついたのは、ネット会社を退職し、米ハーバード大学のビジネススクールに通っていた頃だ。

当時米国では、特定の地域の不動産や求人情報などをネットで提供する「クレイグズリスト」が台頭。ローカル情報の提供先が新聞からネットに移り変わっていくのを目の当たりにして、「ネットの登場によって、今後どういうビジネスが最も変わる可能性があるのかを考えた」(ストッペルマンCEO)。行き着いたのが電話帳。「そこからさらに突き詰めたところ、自分たちがビジネスを探す際に友人からのクチコミを当てにしていることに気がついた」。

信頼性の高い情報を集めるカギを握っているのが、「コミュニティマネジャー」と呼ぶ地域担当者の存在だ。

イェルプでは、新しい都市でサービスを始める際、その地域で普及の先導役を担うユーザーをフルタイムの従業員として採用する。業務は、ユーザーの交流会を積極的に開くことだ。ユーザー同士が親しくなることでイェルプに対する参加意欲が高まり、情報の精度や信頼性も向上していくというのが、同社の見立てだ。

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