その「差異」は努力の結果か、生まれつきか

デブ対チビの終わりなき闘い

アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。
「太っている」ことは、なぜ大きな問題になるのだろうか?(撮影:高橋 孫一郎)

この連載の初回にチビの話を取り上げました。縦方向の話だったので、次は横でいきましょうか。今度はデブのほう? いえいえ、「デブ」なんてそんな失礼な。「差別発言」はやめましょうよ。

アメリカで差別的表現をなくすために考案されている「政治的に正しい用語(PC terms)」では、それはNG。当然ですが、初回にあげた「用語集」のリストに挙がっていて、「水平的に挑戦を受けている(horizontally challenged)」とか、「サイズが異なる(differently sized)」とかいうんだそうです。

「お客さまは、少し『水平的に挑戦を受けている』ようにお見受けしますので、こういったお召し物のほうが……」なんて言われたら、よけいに腹が立つような気がしますが……。

それで思い出しました。こないだある健康ランドに行ったら「しゃべる体重計」というのが置いてあり、人が乗るといちいちコメントをするのです。目標体重を入れると、「あと1.5キロ、ガンバロー」とか。私が乗ると、「標準体重です、でも体脂肪率に気をつけて」てな具合で。

で、私のあとから「水平的に強く挑戦を受けている」方が乗られたのですが、けつまずいたかなんかで、ドサッと乗ってしまい、体重計はいきなりピピピピ……と異常音。体重計クンは何と言うのかと耳をダンボにしていたら、「おひとりずつお乗りください!」。これ作った人は、体重計なんか作らずに、吉本興業に行くべきだと思うんですけどね。

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