コロナを吹き飛ばせ、今年乗りたい列車・5選 大型新人から飛躍の年を迎えたベテランまで

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2)カジュアルな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」

JR西日本の新たな長距離列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス) 銀河」。デビューから9月までは京都・大阪―出雲市を夜行、10月~2021年3月には大阪―下関を昼行の特急列車として、週2往復程度を走らせる、と運行概要を発表していた。

2017年の「トワイライトエクスプレス瑞風」など、近年は豪華クルーズトレインが続々登場し話題となったが、それらとは対照的に列車による長距離旅をカジュアルに楽しめるのがポイントだ。夜行列車としても運行するが、“寝台列車”でないため寝台料金はかからない。こんな列車を待っていた、というファンは多いだろう。

JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」(筆者撮影)

国鉄型車両117系を改造した6両編成で、ブルートレインを彷彿させる濃い青色の外観だ。2月の報道公開の際には、車内に足を踏み入れた瞬間、寝台列車と見間違えるような内装に思わず息をのんだ。

布団や枕こそないが、横になれる座席にシーツや毛布などが添えられ、雰囲気は寝台特急そのもの。とくに普通車指定席「クシェット」は上下2段のフラットシートが並び、かつてのブルートレイン“開放二段寝台”の思い出がよみがえる。

お値段控えめで長距離列車旅

それでいて通常のJRの特急と同じ料金体系というのもセールスポイントだ(個室は別料金が必要)。例えば大阪―出雲市間片道の場合、おとな1人9770円となり(運賃と普通車指定席・通常期)、新幹線と特急「やくも」の乗り継ぎ(1万1130円)より安い。

営業運転開始は5月を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となった。満を持してデビューとなったら、夜行特急で「クシェット」上段に乗って横になりながら読書にふけりたい。忘れられない夜汽車旅となりそうだ。

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