イオン、ウエルシアHD株式過半数取得へ 2015年2月メド、資本提携強化へ協議
[東京 14日 ロイター] - イオン<8267.T>は、2015年2月をメドにウエルシアホールディングス<3141.T>の株式過半数を取得し資本提携を強化すると発表した。9月1日のウエルシアHDの組織改革完了後、出資引き上げの方法も含めて協議を開始する。
ウエルシアHDの池野隆光会長は会見で「拡大する有望な高齢化市場の真っただ中にいる」と述べ、業容拡大のためにイオンとの資本提携を強化するとした。
また、イオンの岡田元也社長は「イオンは持てる力をすべてウエルシアに提供し、イオンも大いに学んでいきたい」と述べた。
ウエルシアHDは、5月1日付で水野秀晴副社長が社長に昇格、高田隆右社長が副会長となる人事を決めた。イオンからは副社長を受け入れる。
ウエルシアHDは経営基盤強化のため、9月1日付でウエルシア関東を存続会社として、高田薬局、ウエルシア関西、ウエルシア京都を統合し、統合新会社「ウエルシア薬局」を発足させる。一方、関西地区での基盤を強化するため、イオンの連結子会社であるタキヤ、シミズ薬品のウエルシアHDへの統合に向けた協議を開始する。
イオンは薬剤師の採用や育成に協力するほか、商品開発や都市型小型業態の開発・展開などで協力する方針。また、イオングループの電子マネー「WAON」を導入する。
ウエルシアHDは、2016年8月期に売上高5000億円、経常利益率4.0%以上、店舗数1500店舗の中期目標を掲げている。
(清水律子 編集:山川薫)
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