異業種コラボが生み出した着心地のいいクリーンスーツ

異業種コラボが生み出した着心地のいいクリーンスーツ

半導体製造装置で世界3位の東京エレクトロン、スポーツメーカーのオンヨネが共同開発した新型スーツが業界で注目を集めている。ただし、「スーツ」といっても半導体工場のクリーンルームで着る特殊なスーツのこと。12月上旬に発表したところ、すでに数十社から引き合いがあるという。

同製品は東京エレクトロンがクリーンルームの作業効率の改善を図る取り組みから誕生した。画期的なのはスーツが通気性を備えた点にある。半導体の製造現場では、搬送容器や製造装置が完全密封されており、宇宙服のようなスーツ着用は今ではほとんど必要ない。だが、ルーム内でのゴミ発生は当然NG。従来のクリーンスーツは防塵を優先して、通気性は犠牲にしていた。新型スーツではスポーツウエアの技術を活用して特殊な生地を開発し、この課題を解消することに成功した。

衣服内の温度・湿度上昇が抑えられることで空調温度を2度上げることが可能になる。また、ジャストサイズでも生地が肌に密着しない立体構造を取り入れており、作業効率の改善も図られる。「半導体製造の現場では作業効率やCO2削減の需要は強い」(オンヨネの古賀隆志取締役)。今後は半導体分野に限らず、食品業界向けなどへの拡販も視野に入れているという。
 (山田雄大 =週刊東洋経済)

関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
あのころ銀行は<br>無茶苦茶だった

『住友銀行秘史』の著者で元・住銀取締役の國重惇史、元イトマン顧問弁護士の河合弘之、元長銀取締役の箭内昇。平成の金融バブルの最中に起きたイトマン事件の真相と教訓を語る。