10年以上も欠陥を隠蔽か、窮地に立つGM トヨタに続く大問題に、303人死亡の指摘も
その後、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)による調査によって、「トヨタの電子制御装置に問題はなく、事故のほとんどは運転者の運転ミスによるもの」と結論づけられた。
ただ不具合の報告が遅れ、リコールを適切な時期に行わなかったとの理由から、トヨタは運輸省から1740万ドルの制裁金を課された。3月12日には、司法省と12億ドルの和解金を支払うことで合意している。
CEOの議会召喚も
GMが不具合を組織的に隠蔽していたとすれば、米国ではトヨタのリコールに続く大問題となるのは間違いない。しかも、GMは2009年に破綻し、2013年までは政府の管理下にあった。その間も、不具合が隠されていた可能性があり、今後政府への訴訟に発展する恐れもある。
GMはリコールにかかるコストについて、3億ドルと見積もっているが、消費者のイメージダウンは計り知れない。今後の状況次第では、トヨタと同様に、CEOの連邦議会への召喚や民間からの集団訴訟などにさらされることもあり得る。
米国政府も調査に動き出した。NHTSAは、GMに対し「適切なタイミングで行われたのか」などを問う27ページに渡る質問書を送付した。その回答期限は4月3日。GMの対応に注目が集まる。
(撮影:Getty Images)
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