「ケンタッキー食べ放題」が圧倒的人気呼ぶ理由 ケンタの利用は「クリスマスだけ」という実態

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パスタやサラダ、スイーツなどの限定メニューも含め、約50種類が並ぶ。平日ランチ税抜き1980円、平日/土日ディナー2580円と、価格も手頃だ(土日ランチは2180円)。ホットケースに並ぶ大量のオリジナルチキンは壮観(編集部撮影)

食べ放題の制限時間(ランチ80分、ディナー90分)からすると、午前11時から午後10時までの営業時間で6〜7回転。席数は100席なので、すべての席に詰めて座ったという前提で単純に計算すれば、日に600〜700人が訪れることになる。

レストランで過ごす“時間”と“体験”そのものが価値

ビュッフェ形式の店舗やランチバイキングは珍しくないが、なぜKFCレストランの人気がここまで高まっているのだろうか。

日本ケンタッキー・フライド・チキン広報の新井晶子氏(編集部撮影)

日本ケンタッキー・フライド・チキン広報部の新井晶子氏によれば、「SNSなどの反響を見ると『オリジナルチキンなどの定番メニューをお腹いっぱい食べたい』ということが動機となっている」のだそうだ。

希少性の高い限定メニューよりも、最寄りの店舗でも食べられるオリジナルチキンが人気の理由、というのは意外かもしれない。

しかし、実際にオリジナルチキンの食べ放題を経験してみると、十分に納得できる理由に思える。つまりは、KFCレストランで過ごす“時間”であり、“体験”そのものが価値となっているのだ。

まず、入店するとすぐ目に入るのが、ホットケース内にギッシリ並ぶ揚げたてのオリジナルチキン。KFCファンでなくとも、撮影してSNSにアップしたくなるだろう。大きな魅力となっているのが、さまざまな種類を味わい分けながら楽しめることだ。

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