中国・百度の第4四半期売上高は50.3%増 1株利益はアナリスト予想を下回る

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2月26日、中国のネット検索大手、百度の2013年第4・四半期の売上高は95億2000万元と前年比50.3%増加し、同社の示していた92億2000万―94億8000万元との見通しを上回った。写真は北京の同社本部。1月撮影(2014年 ロイター/Jason Lee)

[サンフランシスコ/北京 27日 ロイター] - 中国のネット検索大手、百度の2013年第4・四半期の売上高は95億2000万元(15億5000万ドル)と前年比50.3%増加し、同社の示していた92億2000万―94億8000万元との見通しを上回った。携帯端末での検索サービスが伸びた。売上高の増加率は過去1年半で最も大きかった。

純利益は0.4%減の27億8000万元(4億5389万ドル)。1株利益は7.90元と、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の8.19元に届かなかった。

同業者の買収でモバイルサービスの幅を拡大したため、モバイル検索を含むモバイル部門の売上高が全体の20%以上を占めた。

同社はインターネット大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)<0700.HK>や電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングとの競争が激しくなっている。競合他社に対抗するため、昨年8月にアプリ開発会社「91ワイヤレス」を19億ドルで買収したほか、先月には共同購入サイト大手「糯米網」(ヌオミ)を買収した。

ロビン・リー最高経営責任者(CEO)は、百度が2014年にはさらなる買収を通じて成長する用意があると述べた。

「時間、資源あるいは人材を獲得するための買収機会があれば検討する構えだ」と述べた。

百度は昨年9月時点で70億ドル以上の現金や現金と同等とみなされる資産を保有していた。リーCEOは、今年はゲーム、音楽やソーシャルメディアとともに、位置情報関連サービスの拡大に力を入れる意向を示した。

現在は検索サービスがモバイル部門の売上高のほとんどを占めているが、リーCEOは他のモバイルサービスでの増収を目指すとした。

百度は2014年第1・四半期の売上高について、92億4000万─95億2000万元(15億2600万─15億7300万ドル)になるとの見通しを示した。アナリストの予想平均は86億9700万元となっている。

百度のジェニファー・リー最高財務責任者(CFO)は、2014年の純利益は2013年と同程度となるとの見通しを示した。

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