東芝、ヘルスケアで売上高1兆円目指す エネルギー、記憶装置に続く第3の柱に

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2月20日、東芝は、2013年度から3カ年の中期経営計画で重点領域と位置付けるヘルスケア事業の戦略説明会を開き、画像診断機器事業でグローバルトップ3を目指す方針を発表した。都内で2012年5月撮影(2014年 ロイター/Yuriko Nakao)

[川崎市 20日 ロイター] -東芝<6502.T>は20日、ヘルスケア事業の戦略説明会を開き、2017年度の売上高目標1兆円を目指し、数千億円程度のM&A(合併・買収)を検討していることを明らかにした。

同社はヘルスケア事業を原発などのエネルギー事業、フラッシュメモリーなどのストレージ(記憶装置)事業に次ぐ3本目の柱と位置付け、2015年度に売上高6000億円、2017年度に同1兆円を目指している。

田中久雄社長は記者団に対し、「数十億、数百億円(のM&A)もやるが、おそらく数千億円ぐらいのM&Aが6000億円から1兆円になる過程で必要だろう」と語った。

今後は画像診断装置などの「診断・治療」に加え、病気の発症リスクを低減する「予防」、病気やけがの治癒後の「予後・介護」、生活環境を整備する「健康増進」の4分野を強化、新たにゲノム解析事業やカプセル内視鏡事業に参入する。

主力の画像診断機器事業でもシェア拡大を目指し、ゼネラル・エレクトリック(GE)、独シーメンス、蘭フィリップス・エレクトロニクス に次いで4位の世界シェアを2017年度に3位に引き上げたい意向だ。

田中社長によると、2015年度売上高目標6000億円のうち、既存事業で5400億円、新規事業で600億円を計画。同席した須藤亮副社長は「各々もう少しかさ上げできるのではないか」と説明。田中社長も「6000億円までは既存事業の成長と新規事業で達成できるだろう」と自信を示した。

売上高6000億円達成時には「営業利益率は2桁にしたい」(田中社長)という。同社は今年度、ヘルスケア売上高の約1割、400億円を研究開発費に充てているが、今後もこの割合を維持しながら、市場拡大を目指す。

(志田義寧 村井令二 編集:山川薫)

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