「米携帯市場は、健全な競争環境にない」

ソフトバンクの孫正義社長、決算会見で

2月12日、ソフトバンクの孫社長は2013年4─12月期決算会見で、米携帯電話市場は「2強2弱」だとして、健全な競争環境にはないとの認識を示した。写真は昨年7月、都内で撮影(2014年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - ソフトバンク<9984.T>の孫正義社長は12日、2013年4~12月期決算会見で、米携帯電話市場は「2強2弱」だとして、健全な競争環境にはないとの認識を示した。

TモバイルUSの買収可能性についてはコメントしなかった。

米携帯電話市場は最大手のベライゾン・コミュニケーションズと2位のAT&Tが「2強」、3位でソフトバンク傘下のスプリントと4位のTモバイルUSが「2弱」と言われている。

孫社長は、2強2弱のなか「十分な価格競争、ネットワーク競争は起きていない」と指摘。もし競争環境が十分に機能していれば、通信料金が上がり続けることはないとの見方を示した。

米規制当局との会談の有無やTモバイルUSの買収可能性については「業界のうわさについてはコメントしない」と明言を避けたが、「われわれが(上位2社と)同等の規模で競争できれる環境になれば、もっと激しい価格競争、ネットワーク競争を提供できる」とも語った。

関係筋によると、ソフトバンクはTモバイルUSの買収に意欲を示しており、今月3日に孫社長はスプリントのヘッセ最高経営責任者(CEO)とともに米連邦通信委員会(FCC)のウィーラー委員長と会談した。

ただ、FCC当局者によると、ウィーラー委員長はスプリントとTモバイルUSの統合について、難色を示したという。

スプリントとTモバイルUSの統合をめぐっては、米司法省反トラスト局のベア司法次官補も競争環境維持の観点から反対する姿勢を示している。

<営業利益予想1兆円以上変えず>

4─12月期連結営業利益は前年比46.3%増の9242億円となり、NTTドコモ<9437.T>の6886億円、KDDI<9433.T>の5332億円を上回った。

国内携帯電話契約者数の増加に加え、ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765.T>などの子会社化に伴う一時益が利益を押し上げた。

2014年3月期の連結営業利益予想は「1兆円以上」で変えなかった。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト16人の予測平均値は1兆0590億円となっている。

同社は2015年3月期に連結売上高7兆円、一時益を含まない連結営業利益1兆円を目指している。

(志田義寧 編集:山川薫)

 

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