日産4~12月期営業益は9.5%増

円安や日米販売の好調で

2月10日、日産自動車は、2013年4―12月期の連結当期利益が前年同期比18.4%増の2740億円になったと発表した。都内の同社ショールームで撮影(2014年 ロイター/Toru Hanai)

[横浜市 10日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>が10日発表した2013年4―12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比9.5%増の3006億円となった。日米での販売が好調だったほか、円安効果や原価低減も寄与した。通期の業績予想は据え置いた。

4―12月期の売上高は同19.7%増の7兆2786億円、当期利益は同18.4%増の2740億円だった。世界販売台数は同1.0%増の367万3000台。アジアでの販売が不振だったもの、日本や北米での販売が伸びた。

4―12月期の日本での販売台数は同7.4%増の46万6000台。軽自動車での新車効果や4月の消費税率引き上げを前にした駆け込み需要が貢献した。北米ではスポーツ型多目的車(SUV)の販売が好調で、同13.1%増の120万5000台となった。

一方、アジアは同8.7%減の115万7000台。タイなどで販売が低迷した。タイでの販売台数は同41.3%減の5万6623台だった。政府による購入支援策終了や政情不安が響いた。田川丈二執行役員は会見で、タイでの販売台数、収益ともに「もともと考えていたレベルより下回っている」と説明。ただ短期的な変動だとして中長期的な戦略の見直しはしない、と述べた。

<シェアより営業利益率8%の目標達成を重視>

2014年3月期の連結業績予想は従来見通しを据え置いた。当期利益予想は前年比4.1%増の3550億円。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト21人の予測平均値3595億円と同水準になっている。

売上高予想は同16.6%増の10兆1900億円、営業利益予想は同11.7%増の4900億円。今期営業利益予想に対する4―12月期実績の進ちょく率は61%となっている。

今期の世界販売台数計画も従来予想の520万台で変更しない。主要な地域別でも従来通りで、日本は68万台、北米は165万台、欧州は66万台、中国を含むアジア・その他地域は221万台のままとした。

通期の計画を達成するためには1―3月期で152万7000台を販売する必要があるが、田川執行役員は、実数が確定している中国に加え、日本、欧米などで上乗せが見込まれていることを説明。ロシアでの回復や中東、インド、カナダなどでも「モメンタム(勢い)がある」として、維持した今期業績予想を含めて「楽な目標ではないが、達成不可能なレベルではない」との認識を示した。

また中期経営計画では、2017年3月期末までに営業利益率8%、シェア8%への向上を目標に掲げているが、4―12月期の営業利益率(中国合弁事業を含む比例連結ベース)は4.7%、足元のシェアは「6%程度」(田川執行役員)にとどまっている。

田川執行役員は「社内では今、収益力をちゃんと重視した考え方で動いている」と述べ、シェア向上との両立が難しい場合は利益率8%の達成を優先する考えを示した。

今期の想定為替レートは1ドル=97.9円、1ユーロ=130円とそれぞれ従来のまま維持した。

(白木真紀、久保田洋子 編集:吉瀬邦彦)

 

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