舛添氏勝利後、安倍政権のアキレス腱は?

まずはリスク回避に成功

2月9日、東京都知事選挙は自民・公明両党が支援する舛添要一元厚生労働相(写真)が他候補を引き離し、当選を確実にした。写真は都内、当選を確実にした同氏(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 9日 ロイター] - 東京都知事選挙は自民・公明両党が支援する舛添要一元厚生労働相が他候補を引き離し、当選を確実にした。安倍政権にとっては、沖縄県名護市長選に続く地方選での敗北を免れ、政権運営に足かせとなるようなリスク表面化を回避した。

ただ、4月の消費増税後の経済動向は不透明で、この勝利でアベノミクスへの信認がさらに強まり、政権運営に弾みがつくという積極的な評価はあまり聞かれない。集団的自衛権行使をめぐる議論も、引き続き政権運営のアキレス腱になりかねない。

都知事選で最大の争点となった原子力発電所再稼働の是非についても、脱原発を主張した細川護煕氏の敗退で、これまでの方針を踏襲するとみられる。

舛添氏が勝利宣言、石原環境相「政権運営には追い風」

東京都知事選は、脱原発を掲げた細川護熙元首相が小泉純一郎元首相の支援を受けて出馬表明したことで、様相が一変。原発再稼働の是非を問う国政選挙並みの関心を集めた。細川氏が勝利すれば「安倍政権に対する一種の不信任になり、国政にもかなり大きな影響を与える。原発再稼働は大幅に遅れ、安倍政権にとってマイナスとなった」(政治アナリストの伊藤惇夫氏)とみられ、政権与党内にも緊張感が走った。

しかし、同じく脱原発を主張する日弁連前会長の宇都宮健児氏との一本化ができず、「脱原発」票は二分される結果となった。

午後8時の投票締め切りと同時に、NHK、民放テレビ各局は一斉に舛添氏の当選確実を報じ、舛添氏は「皆さんのおかけで勝つことが出来た」と勝利宣言した。

選挙結果が政権運営に与える影響について、自民党東京都連会長の石原伸晃環境相は「追い風になる」と指摘。今後の原発政策・エネルギー政策に関連し「原発依存度を減らしていくという方向性は、舛添氏も安倍総理も同じだが、無責任に何の計画もなくやってしまっては、東京が駄目になる。雇用や老後が心配になると東京都民が思った」と述べ、安倍政権の政策に一定の理解が得られたとの認識を示唆した。

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