人間大洪水!1億人が熱狂するインド最大の奇祭 12年に1度、全裸の漂白者集う「クンブメーラ」
1億人の漂白者(バガボンド)たちはどこを目指すのか? 12年に1度、行われるインド最大の祝祭「アラハバード・クンブメーラ」。死が目の前にある老人から、生まれたばかりの赤子まで。人間の塊が、前から後ろから、止めどなく押し寄せてくる。ここはマッドマックスの世界か、あるいは黄泉の国なのか。神話と現実が交差する異界の実態を、『バガボンド インド・クンブメーラ 聖者の疾走』から一部抜粋してお届けする。
●クンブメーラ地図
クンブメーラはガンジス川とヤムナー川、神話上に存在したとされるサラスバティ川という3つの川の合流点=聖地・サンガムで開催される。敷地面積はニューヨークのマンハッタン島と同等。川の中州に、このためだけに電気が架設されて、万を超えるテントやトイレが設置される。さながら1つの街が出現するかのよう(『バガボンド インド・クンブメーラ 聖者の疾走』より)。
身動きできないほどにひしめく人々
会場には万を超える宿泊用テントが用意されているが、路上で寝食を済ませる巡礼者も多い。
パレードの出発直前は、圧死者が出てもおかしくない大混雑。沿道の巡礼者たちも押し合い圧し合い。カオスな状況が続く。
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