「代案」を出さないと世代交代は起きない!

【特別対談】神原一光×太田彩子 (1)

 あなたは、チームを構成する20代、30代スタッフの能力を100%引き出していますか? 彼らの仕事観や悩みは、40代以上のそれとはまったく異なるものと言っても過言ではないでしょう。彼らにとって会社とは何なのか、ロールモデルは誰なのか、働くことの価値をどこに置いているのか。
 今回はそのヒントを求めて、NHKディレクターの神原一光さんにお話を伺いました。神原さんは1980年生まれの33歳。NHK局内に各業界の若手トップランナーを招いて、働き方についてディスカッションする「ジセダイ勉強会」を主宰されています。
  神原一光(かんばら・いっこう) 1980年生まれ。日本放送協会 制作局 第1制作センター 青少年・教育番組部ディレクター。NHK「ジセダイ勉強会」を発案、主宰する。主な担当番組に「週刊ニュース深読み」「しあわせニュース」「おやすみ日本 眠いいね!」。学生時代、テニスのジュニア日本代表だった経験から、(公財)日本テニス協会・普及常任委員として、テニスの普及活動にも取り組む。著書に『ピアニスト辻井伸行 奇跡の音色 ~恩師・川上昌裕との12年間の物語~』(アスコム/文春文庫)、2月中旬、ディスカヴァー・トゥエンティワンより新刊が発売予定。

「同志」と仕事がしたかった

太田 「ジセダイ勉強会」登壇者の話をまとめた『新世代トップランナーの戦いかた 僕たちはこうして仕事を面白くする』を拝読しました。そうそうたるメンバーですね。半分くらいが知り合いだったので、楽しく読ませていただきました。企業に属するサラリーマンに、社名を出して登場してもらっているのが強烈に印象に残りました。

神原 本の中で言うと、野村不動産の刈内一博さんと、三越伊勢丹の額田純嗣さんですね。おふたりには、所属する会社の許可をとって登壇していただき、しかも粘り強く交渉していただいて、書籍の出版にまでおつきあいいただけたこと、たいへん感謝しています。これは、局内のみならず、局外の方からもよく驚かれますね。この手の勉強会や書籍に、起業家や経営者が出てくることはよくあるのですが、現役のサラリーマンはとても珍しいので。

太田 刈内さんとNPO法人「二枚目の名刺」代表の廣優樹さんは、CSV(Creating Shared Value/企業の事業を通じて社会的課題の解決を目指す経営理念)を実践されていて印象的でした。これが20~30代の企業人が大事にするバリューなのかな、と。ところで、「ジセダイ勉強会」は、NHK内に限定されたクローズドな勉強会なんですよね。

神原 はい。局内で、NHKの放送サービスや事業を面白くしていくために、勉強会や研究会を立ち上げたら予算をつけて支援するという募集がありまして。2012年の9月に、仲間と一緒に提案して、立ち上げたというわけです。

太田 ズバリ、立ち上げた動機は何ですか。

神原 放送局の人間は、幅広くいろんな分野を押さえているように見えて、実は知識や人脈が偏ってしまう傾向があるのです。自分が担当している番組や専門に取材している分野以外は、意外と手薄になってしまう。それでは、まずいんじゃないかと思い、組織に刺激を入れたかったのがひとつ。もうひとつは、個人的な事情なのですが、僕が取材などで知り合った、すばらしい仲間と仕事をしたかったからなのです。

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