上原浩治 ケガや試練超えた「反骨心」 「無理」を、狙え!

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04年オフにポスティングシステム利用を直訴し、退けられたことも。「勘違いされる部分も多かったですね。自分勝手とかつきあいが悪いって思われたりもしましたけど」と振り返る。

とんでもなく給料の高い選手がいる 絶対負けたくない

FA権取得まで待ってのメジャー入りは、上原の「反骨心」を再加速させるきっかけにもなった。最初に所属したオリオールズとは2年総額1千万ドルで契約したが、同級生で同時期にFAした川上憲伸(当時・中日)はブレーブスと3年2300万ドル。「憲伸や(高橋)由伸(巨人)ら同級生の動向はいつも気になっていました。彼らが結果出していたら、自分は何をしているんだと。そう思ってリハビリ期間も乗り越えられました」と振り返る。

アメリカで戦い続けるモチベーションは何なのか。

「汚い話になりますけど、先発ピッチャーとか野手の給料がとんでもなく高いんで、僕らどんだけいい成績おさめようが絶対かなわないことなんで。でも、グラウンドに立てば全然関係ない、みんな同じ条件。絶対に負けたくないですね」

立ちはだかる壁が高ければ高いほど、上原は燃え上がる。家族をボルティモアに残しボストンではホテル暮らし、一日の大半を野球場で過ごす今を「幸せ」と断言する。名門ながら前年最下位に沈んだチームを立て直す──そんなシチュエーションを与えられ、上原の「反骨心」は最高に花開いた。

自分で限界を作らない、上原はそう繰り返す。目の前の敵に、過去の自分に、そして年齢による限界説に勝ち続けたい。

「自分のピッチングはまだ完成していないし、常にまだ自分には伸びしろがあると思っています。やめた時が、自分の最高の時と思っていますから」

ボクシングなどの挑戦者の立ち位置である青コーナー。小学校から今まで、上原は常にそのコーナーに身を置いてきた。世界一の頂を掴み取った今もなお、上原は青コーナーに立ち続ける。(=文中敬称略=)

(編集部 福井洋平)

AERA 2014年1月13日増大号
 

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