先輩就活生がウンザリした「印象の悪い面接」 大人げない圧迫面接、コンプラ無視の質問も

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面接に呼ぶ前に企業は履歴書やエントリーシートを読み、じっくり選んでいそうなものだが、そういう準備をしていない面接官もいる。

「ESを読んでない」(理系・名古屋工業大学)

「エントリーシートをひっくり返して置かれていた面接」(文系・名古屋大学)

こういう面接官は、ビジネスマンとしても三流だろう。出会った学生は気の毒だ。会話のなかで知性は質問に表れるが、レベルの低い面接官も多そうだ。

「くだらない質問ばかり」(文系・上智大学)

「質問がマニュアルどおりの一問一答」(理系・東京理科大学)

「雰囲気も部屋の明かりも暗く、圧迫とまでは言わないが質疑が細かすぎるくらい細かい。大手企業になるほど、働くことでいらないような質問をする」(理系・東海大学)

なかには遅刻する面接官もいる。

「時間に遅れてくる面接官には腹が立ちました」(文系・明治大学)

人間味に欠ける「ネット面接」

ネットを使った面接も増えているが、学生の評判はいまひとつだ。相手の表情がつかみづらく、人間味に欠けているからだ。

「Skype面接だったため空気感がつかみづらかった」(文系・小樽商科大学)

「電話・Skype面接は相手の顔が見えないことや、遅延が発生するため、テンポよく会話をすることができなかった」(理系・同志社大学)

「ビデオ面接で相手の表情がわからないこと」(文系・京都府立大学)

ただ、企業にはメリットがある。面接の部屋の確保や面接官のスケジュール管理の手間は大きいが、Skype面接や録画面接を使えばそんな手間が軽減されるからだ。学生にとってもメリットはあり、訪問の手間が省ける。自室やキャリアセンターで面接できれば交通費もかからない。

とくに地方在住の学生が、都市部にある企業の面接を受ける場合は、対面式の面接と比べて経済的・時間的なメリットが大きい。たった20~30分の面接のために、面接開始時間によっては1泊2日にならざるを得ないこともあるからだ。

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