セレブがハマる「5:2ダイエット」とは? ジェニファー・ロペス、ビヨンセも実践中

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健康上の理由からこのダイエットを続ける人もいる。弁護士のアニカは半年間このダイエットを行っているが、体重に関していえば2キロ減っただけだ。

「多くの女性たちが体重のことを気にして、このダイエット法を取り入れているけれど、私が始めたのはダイエットのためではなく健康面の理由から」と語り、その効果に満足しているようだ。というのも、5:2ダイエットを始めてからは、風邪をひかなくなり、身体が丈夫になったという。

まるでモデルのようにやせている彼女は「私は40代でオールドママなので息子のためにも始めた」と言う。若く健康であり続けるために行っているのだ。"食べない日"には、彼女は外食先ではドレッシングをかけないサラダを食べ、自宅では自分で調理した低カロリーメニューを食べる。仕事と子育てで忙しい彼女にとって2日間食べない、という習慣付けはそれほど難しくないという。

風邪を引きにくくなる

コンサルタントのケビンも健康上の理由から始めた。「お腹が空いているときは、今ちょうど脂肪が燃えているところ、と考えながらカロリー制限の2日間を過ごしている」。彼の体重は3キロ減っただけだが「以前よりも身体が丈夫になった。職場でみんなが風邪をひいても、自分だけは平気だった」と言う。

食べ過ぎが続き太ると通風、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、ガンなどの病気にかかりやすくなる。 米国立エイジング研究所でのネズミによる研究では、絶食するとアルツハイマー病、記憶衰退、老人性痴呆症などの頭の病気になりにくくなる。つまり、絶食に近い小食を取り入れると、 体重の減少だけでなく、 記憶力が良くなり、おまけに食費も節約できるのだという。

建築設計事務所で働くエリエルによると、「始める前に、パーソナルトレーナーにウエスト、体重、身長などを測定してもらった。体脂肪率は36%もあってショックだった。カロリー制限日は朝食にサラダ、夕食は鶏肉か魚と茹でた野菜、それとスープだけ。最初の1~2週間はお腹がすいて大変だった」と振り返る。しかし、エリエルはカ月で体重をキロ減らし、ウェストは約7センチ細くなった。

5:2ダイエットは日坊主の飽きっぽい人でも長続きできる点に、大きな特徴がある。もちろん効果には個人ごとの差があるものの、チャレンジしてみる価値はあるかもしれない。

Ayako Jacobsson ジャーナリスト

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アヤコ・ジェイコブソン / Ayako Jacobsson

山口県徳山市生まれ、広島市で育つ。東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業、英ケンブリッジ大学、コロラド大学ボルダー校で学ぶ。在学中、AP通信東京支局で編集アシスタント、卒業後はビジネステレビのディレクターとして「ウォール・ストリート・ジャーナルを読む」「製造物責任法」等を担当。その後、読売新聞英字新聞記者として、通信、テレビ、映画、ホテルなどの業界を取材した。ペルーのフジモリ元大統領へのインタビューも行った。1999年頃からシリコンバレーに拠点を置き、取材・執筆活動を行っている。

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