ゆるキャラの次は顔ハメパネルが流行る理由 来る2019年ブームを前に脚光浴びる顔パネ

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――はめたろうはどんなキャラクターですか?

「宇宙初の顔ハメ看板のキャラクターです。あらゆる顔ハメ看板に顔をハメるのがはめたろうの夢です」

――なぜ顔ハメをテーマにしようと思われたのですか?

「目立つキャラクター、記憶に残るキャラクターを作ってほしいというオーダーがありました。なので、印象に残すためにも何かひとつほかにはない強い個性が必要と考えました。そこでいろいろ考えているうちに『顔ハメ』という題材が思いつき、これでやってみよう!と制作することになりました」

――藤井さん自身は顔ハメがお好きですか? これまでにどのような顔ハメパネルが印象に残っていますか?

「自分でハメることはあまりしませんが顔ハメは好きです。学生の頃も学祭のために顔ハメ看板を作っていました。また、まだ実現していない顔ハメアイデアですが、高速で絵が変わっていくプロジェクションマッピングと、顔ハメを組み合わせて『撮影するまでどんな絵になるかわからない顔ハメ』の計画などをしてました」

――ここへ来て顔ハメパネルが脚光を浴びていると思いますか? 脚光を浴びているのだとすればそれはなぜだと思いますか?

「いちクリエイターとしては、はやりに乗っかったモノづくりをするのは避けたいと思っているので、今回の『はめたろう』も顔ハメがはやっているという認識では作っておりません。むしろ、昔から当然のようにあるけれど、それほど表立って取り上げられないモノだからこその愛嬌があるのかなぁと思っています」

――今後はめたろうにはどのように成長してほしいですか?

「グッズ化の声が大きいので、ぜひUFOキャッチャーなどでグッズ化されてほしいです。地方の観光地の顔ハメ看板とコラボしたり、地域振興に役立つことができたりするとうれしいですね」

顔ハメパネルを活用した地域活性化の可能性もある

顔ハメパネル愛好家の私としては「はめたろう」の今後に大いに期待したいところである。そして、そのほかにも地方自治体などで顔ハメパネルを活用した新たな動きなども始まっており、2019年は顔ハメパネルがブレイクするのではないか、と大いに期待が持てるところだ。

引き続き顔ハメパネルの最新事情のウォッチを続けて、またみなさまに報告したいと思うのでご期待いただきたい。

鎮目 博道 テレビプロデューサー、顔ハメパネル愛好家、江戸川大学非常勤講師

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しずめ ひろみち / Hiromichi Shizume

1992年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなど海外取材を多く手がける。またAbemaTVの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、多メディアで活動。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルのメディアとしての可能性をライフワークとして研究する。近著に『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社・2月22日発売)

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