燃費トップ奪還へ!ホンダがトヨタに逆襲予告 「アクア」に抜かれたのは想定内

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低燃費ナンバーワンの座を明け渡した「フィット」(撮影:梅谷秀司)

「反撃の仕方は考えている。それは追々公表する」

こう自信ありげに語るのは、ホンダの技術開発子会社である本田技術研究所四輪R&Dセンターの三部敏宏常務執行役員だ。

ホンダは9月、フルモデルチェンジした「フィット」のハイブリッド車(HV)で、ガソリン1リットル当たり36.4キロキロメートルの燃費を達成。トヨタ自動車のHV「アクア」から低燃費ナンバーワンの座を奪取した。ところが、11月26日、トヨタがアクアを一部改良して燃費を37.0キロに引き上げ、ナンバーワンの座をあっさり奪い返した。

ホンダの天下はわずか3カ月弱で終わった。ただ、そうなることは「想定内」とばかりに、三部常務はトップ再奪還への動きをにおわせる。

HVシステムに改良の余地

自信の背景にあるのは、新型フィットで導入したHVシステムが、従来のシステムを完全に刷新したシステムであることだ。エンジンはもちろんのこと、モーターなどの電動パーツ、トランスミッションも新たに開発し直している。まったく新しいエンジンのため、現時点では性能を引き出すよりも安定性を重視しており、これから改良・調整によって燃費性能も上げていく余地が大きい。

対して、アクアのHVシステムは2003年に開発したシステムを使っており、実績と安定性は申し分ないが、燃費改善の伸びしろは小さい。

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