一日一生 酒井雄哉著

拡大
縮小
一日一生 酒井雄哉著

現代の“生き仏”とも称えられる天台宗「大行満大阿闍梨」のインタビューをまとめた。著者は、比叡山延暦寺の荒行として知られる「千日回峰行」を2度満行している。7年かけて約4万キロを歩くこの過酷な修行を2度成し遂げた行者は、400年間に3人しかいない。

どんな立派な経歴かと思うが、その人生は順風満帆ではなかった。予科練に志願し特攻隊基地で終戦を迎えた後、ラーメン屋や株屋などの職を転々、妻にも先立たれるなど、何もかもがうまくいかなかったという。そして40歳で得度、人生が変わる。「一日が一生」だと思い、焦らず腐らずその日を懸命に生きる。過酷な人生を歩んできた人物ならではの言葉は、重く響く。

朝日新書 735円

Amazonで見る
楽天で見る

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT