日本の株価が大きく上昇すると読む理由 株価をPERだけで見る人はつねに間違える
株価収益率だけで今の株価を見てはいけない
今日の日本株のバリュエーション(企業価値と株価の関係)は、ありえない状態、極端なミスプライシングといって良いでしょう。ひとことで言うと超割安ということです。
バリュエーションについて、多くの人は、過去あるいは他国のPER(株価収益率)と照らして、今は割安なのか割高なのかを語ろうとします。たとえば「日経平均株価の平均PERは約13倍なので、18~19倍前後のアメリカに比べれば割安だ」とか、「過去平均が15倍でしたので、今の14倍は妥当な水準だ」などといった具合です。
しかし、これは株式のバリュエーションを見るうえで、適切ではありません。長期金利が7%のときならばPER14倍(=益回り7%)はほぼ債券と同じリターンなので妥当水準といえても、長期金利が0%のときにはPER14倍は株式は著しく割安だといえます。つまりPERの絶対水準で現在の株価水準が割高か、割安かを測ることはできないのです。
では、何を見れば良いのでしょうか。
私は、株式益回りと社債利回りの位置に注目しています。今、株式の益回りは7%前後で、社債利回りは1%以下というように、株式益回りが社債利回りを大きく上回っています。このような状態がいつまでも続くはずがありません。いつか株式益回りは低下し、一方で社債利回りは上昇するでしょう。
実際、この動きは過去、幾度となく繰り返されてきました。
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