MacBookProが仕事にも最適といえる4理由 クリエイティブ分野で活躍するだけではない

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シリコン膜がメカニズムに入ったことによって、防音効果がもたらされ、これが静かなキーボードの実現につながった、と見てよいだろう。

もともとバタフライキーボードの採用には、本体の薄型化とキー自体の安定性の向上という2つの目的が備わっていた。それらを残しながら、問題となっていたホコリの侵入と音を解決したのが、2018年モデルのキーボードだ。

これまでは「パチパチ」という高い音が響いていた印象だったが、新しいキーボードではそうした響く音が軽減され、いうなれば「もこもこ」といった種類の音に変わった。もともと押し下げられる範囲も狭いことから、たたく・打つというよりは、なでるようなイメージでタッチすると、さらに音が小さくなる。

静かなキーボードは、職場や外出先の公共空間などでもありがたい仕様と言える。「使いやすさ」は個人の慣れや好みの問題に大きく左右されるため、Apple Storeなどで一度試してみると良いだろう。

TrueToneディスプレーは文書作成の仕事に最適

新型MacBook Proといっても外観での違いを見いだすことは難しい。しかしディスプレーに何か表示させた際、その「色味」で新モデルを見分けることができる。

ディスプレーはこれまでと同じ解像度で、P3の高色域表示に対応している点も同様だ。しかし今回新たに「TrueToneディスプレー」という機能が採用された。これはiPad ProやiPhoneにもすでに採用されている仕組みだ。

ディスプレー上部、FaceTime HDカメラの脇に環境光の色を検出するセンサーが内蔵され、環境に合わせてホワイトバランスを自動的に調整し、より自然な画面表示を行う仕組みだ。簡単に言うと、白い紙の白身が環境によって変化するが、それを画面の中でも再現しよう、というものだ。

2016年モデル(左)と2018年モデル(右)。新モデルは、白熱球の柔らかい環境では、TrueToneディスプレーによるホワイトバランスの自動調整が行われる(筆者撮影)
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