現代自動車の第3四半期は小幅増益 韓国国内や米国での販売さえず

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10月24日、韓国の現代自動車が発表した第3・四半期決算は、純利益が小幅な増加にとどまった。写真はソウルで21日撮影(2013年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 24日 ロイター] - 韓国の現代自動車<005380.KS>が24日発表した第3・四半期決算は純利益が小幅な増加にとどまった。中国、ブラジルでの販売は好調だったものの、韓国国内や米国でのさえない販売に業績が圧迫された。

純利益は前年同期比3.9%増の2兆3000億ウォン(22億ドル)。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた市場予想平均の2兆1700億ウォンはやや上回った。

営業利益は2兆ウォン、売上高は20兆8000億ウォンだった。

自動車出荷台数は全体で11%増の110万台。中国とブラジルの新工場で生産が開始され、国内でのストライキの影響が相殺された。

両国の生産拡大はこれらの市場で販売を押し上げ、米国と韓国の需要低迷を補った。

アナリストによると、現代自動車は第3・四半期に顧客取り込みと旧型モデルの需要促進に向け販売奨励策を強化した。

同社の業績はウォン高にも圧迫された。ウォンは年初来、対円で約13%上昇、ライバルの日本勢に競争力を与えている。

同社株は24日のソウル株式市場で1.93%下落した。

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