日本のトイザらスが米国と違い大健闘のワケ 米国はアマゾン効果よりもLBOの負担で自滅
日本事業は順調で、投資スピードを加速できる
――米国本社は破綻しました。日本トイザらスは大丈夫ですか。
米国と違って日本は堅調に推移している。日本法人は2017年4月から米国本社が85%、香港を拠点にアジアで小売業を展開するファン・リテーリングが15%出資するトイザらス・アジア・リミテッドの傘下にある。米国本社と資本的なつながりはあるが、事業や財務的には独立している。今後はスポンサーが入ることで、アジアと日本はむしろ投資スピードを加速させられる。
昨年9月のチャプター11以降、取引先とは頻繁に話をしている。米国の親会社に対する心配があるのは理解しているが、日本事業は独立しているので大丈夫だということを伝えている。取引先や銀行の理解は得られている。
――確かに日本法人の業績は米国に比べると健闘しています。ただ、2014年1月期は大きな赤字を計上しています。数年に1度、不良在庫を処理する必要があるからでしょうか。
私の就任前の出来事だが、もちろん把握している。詳細は言えないが、米国との関係での一時的な費用であり、日本の在庫管理はうまくいっている。
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