51歳、栃木で「生姜の展示館」作った男の稼業 「岩下の新生姜」はだから若者にも愛される

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「恩返ししたいと思って作った施設です」(筆者撮影)
これまでにないジャンルに根を張って、長年自営で生活している人や組織を経営している人がいる。「会社員ではない」彼ら彼女らはどのように生計を立てているのか。自分で敷いたレールの上にあるマネタイズ方法が知りたい。特殊分野で自営を続けるライター・村田らむと古田雄介が神髄を紡ぐ連載の第28回。

一歩中に入るとピンクの世界

最近話題になっている観光スポット「岩下の新生姜ミュージアム」に足を運んだ。ここは岩下食品の商品「岩下の新生姜」をモチーフにした施設である。

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岩下食品本社のある栃木県栃木市に建てられている。マジメそうな外観の建物なのだが、一歩中に入るとピンクの世界につつまれた。

ピンク色のジンジャー神社は御神体もピンクの新生姜。こま犬の場所にはツノが新生姜の鹿(イワシカ)が建てられている。

高さ5メートル、天井までとどく新生姜のかぶりものがあったり、イメージキャラクターであるピンクのアルパカが大量に並んでいるスペースがあったり、擬人化した新生姜と恋人気分で写真が撮れる“新生姜の部屋”があったりと見ていて飽きない。

新生姜の巨大なかぶりもの(筆者撮影)

もちろん歴代の岩下の新生姜のパッケージギャラリーや、新生姜の誕生物語を知ることができるマジメなコーナーもあるのだが、どうしても奇抜なコーナーに目がいってしまう。

またピンク色のグランドピアノが設置されたステージがあり、ここではさまざまなミュージシャンを呼んで無料ライブが開催されている。

館内にあるカフェでは、岩下の新生姜を使用したメニューが食べられる。ただしお漬物らしい和風のメニューではない。

ピザ、スパゲッティ、新生姜肉巻きなど、ひとひねり加えたオシャレな洋風のメニューだ。

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