2連覇の羽生、苦難を乗り越えてつかんだ栄光 まだけがは完治していないにもかかわらず…

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 2月17日、男子フィギュアスケートの羽生結弦は平昌冬季五輪で2連覇を達成。数々の苦難を乗り越え、男子フィギュアでは66年ぶりとなる快挙を成し遂げた(2018年 ロイター/Phil Noble)

[江陵(韓国) 17日 ロイター] - 男子フィギュアスケートの羽生結弦(23)は17日、平昌冬季五輪で2連覇を達成。数々の苦難を乗り越え、男子フィギュアでは66年ぶりとなる快挙を成し遂げた。

羽生は昨年11月、練習中に右足首を負傷。平昌五輪出場に暗雲が立ち込めただけでなく、競技に復帰できるかどうかも危ぶまれた。その羽生はフリーの演技終了後、体力のことよりも、再びスケート靴を履いてリンクに立てるかどうかの方が心配だったと、けがをした後の心境を明かした。

まだけがは完治していないものの、羽生はぜんそくなどの問題を克服したときと同じ強い気持ちと、世界中のファンの後押しにより栄光をつかんだ。

2011年3月11日、羽生が地元仙台のリンクで練習中に大地震が発生。アリーナは立っていられないほど揺れ、氷が割れる中、羽生はスケート靴を履いたまま這って避難したという。

その後は数日にわたり学校の体育館での生活を余儀なくされた。さらに地元のリンクが使用できなくなったため、練習を積むために国内を回り、アイスショーへの出演を続けた。

羽生は2014年ソチ五輪での金メダルを被災地の人々が喜んでくれたとコメント。今回の金メダルが人々にさらなる自信と笑顔をもたらすことを願っているとも話した。

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