就活は「大学1年生から」始めるくらいでいい 高校生からのキャリア教育も一部で始動

✎ 1〜 ✎ 387 ✎ 388 ✎ 389 ✎ 最新
拡大
縮小
今年1月、明治大学・和泉キャンパスでは、「1~2年生限定」のOB・OG交流会が開催された (撮影:今井康一)

大学生の就職活動における「3月広報解禁、6月選考開始」スケジュールは3年目となった。だが実際は、早期化と短縮化が進んでいる。就活生は短期間のうちに自己分析、業界・企業研究、エントリーシート作成などに取り組まなければならない。

ここ数年、3年の夏休み以降にインターンシップを実施する企業が急増しているが、「1day」型が多く、内容は会社説明会とあまり変わらない。

企業研究不足で早期離職者はむしろ高水準

学生は自分自身のキャリア形成や企業内容などについて、認識が不十分なまま就活を進めるので、入社してからミスマッチに悩む。そして早期に退職するケースが多い。厚生労働省の調査では、2016年3月卒の大卒者の1年後離職率はなお高く、11.3%にも達する。

「就職四季報」特設サイトはこちら

こうした状況を打破するには、3年生になってから就職を意識するのでは遅い。1~2年時から自分自身のキャリアを考えることが必要だ。そんな中、一部の大学や企業、就職関連企業は、1~2年生向けのキャリア教育に取り組んでいる。

1月16日、明治大学の和泉キャンパス(東京都杉並区)では、1~2年生限定のOB・OG交流会が開催されていた。就活中の3~4年生を対象にしたOB・OG交流会はどの大学でも行われているが、1~2年生限定というのは珍しい。

この日は64名の学生が集まったが、川崎市にある生田キャンパスや東京都中野区にある中野キャンパスなど、和泉以外のキャンパスからも参加者があった。

次ページ「環境がどうなるかわからない」
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT