就職活動で「内定が決まらない人」の5大特徴 「好きだから」一点張りでは企業は評価しない

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そこで、PowerPointの資料のように話す要素を箇条書きにしておけば、その要素同士を矢印で繋いだりして視覚的に理解しやすくします。

自分が理解しやすくしておくことで、本番でも回答が頭から飛ばないですし、相手にもわかりやすく要点を伝えることができます。つまり、いつもの会話でやらないこと(セリフを覚えて話す)はやらない方がよい、ということです。

5.志望動機が「楽しい」「好き」の一点張り→「その仕事をすることで享受できるメリット」を志望動機に盛り込む

・感情のような「変わってしまうもの」だけでなく、仕事を通じて手に入るメリットのような、「変わらないもの」を盛り込む
・「楽しい」「好き」だと思う理由を「なぜなぜ分析」で深掘りする

企業が若手人材を採用する際、最も恐れているのは、入社後にすぐ辞めてしまうことです。

せっかく採用活動に手間や時間を掛けても、すぐに辞められては全くの無駄になってしまうからです。感情などでも変わらない理由を、志望動機に盛り込みましょう。

仕事で得られる「メリット」を語れ

最もおすすめなのは、「仕事を通じて享受できるメリット」です。メリットと言うと打算的なように聞こえますが、その仕事をすることでメリット(変わらないもの)が得られる人ならば、「自分に得がある限り、辞めないだろう」と見られます。

もちろん「楽しい」「好き」といった感情的な理由も、アピールすること自体は問題ありません。ただ、どうしてその仕事をすることが「楽しい(好きな)」のかを、「なぜなぜ分析」のように、深掘りして回答を準備しておくことをおすすめします。

いろいろな就活ノウハウが頭に入ると、「いったいどれが本当なんだろう?」と混乱してしまうと思います。そういったときは、面接官(採用担当者・部門長・役員など)が「どのようなことを基準に採用しているのか」を考えることが大切です。どの会社も採用する人材に求めていることはあまり変わりません。

採用者側の考え方
・すぐに辞めないだろうか?
・担当する仕事ができるようになるだろうか?
・雰囲気や一緒に働くメンバーと相性がよいだろうか?
・(あわよくば)会社の未来を背負ってくれる、基幹メンバーになれるだろうか?

このような基準に沿って評価される場合、関係がなさそうな就活ノウハウは、いったん無視してもいいのではないでしょうか? 内定という果実を獲得するため、賢い就活を心掛けたいものです。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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