北海道の駅弁「いかめし」以外何を知ってる? カニ・カキ・ニシン…一押しはどれだ

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旭川駅立売商会で一番人気という「蝦夷わっぱミックス」。ほかにも種類はかなり多く迷ってしまう(筆者撮影)

翌朝早く出発し、まずは旭川駅へ。ここで買ったのは旭川駅立売商会では一番人気という「蝦夷わっぱミックス」。北海道らしく海鮮がふんだんにのったお弁当だ。カニがとても甘い。そしてホタテ、イクラ、ウニ、それぞれのおいしさに驚く。茶飯とそれらを一度にかきこむと、本当に北海道を味わっている感じがする。いくらでも食べられそうなお弁当だ。

「立売」の様子。毎日10~14時頃の間、特急が来るホームと時間に合わせて移動販売している(筆者撮影)

ところで、北海道で昔から駅弁を販売している調製元は「立売商会」と名のつくところが多い。昔はまさに立売をしていたことから、その名がつき、そのまま使っているのだそう。今となっては立売しているところはあまりないが、ここ旭川駅では特急の発着に合わせてワゴンで立売をしている。

「昨年3月のダイヤ改正で旭川駅が特急の発着駅となったので、ホームでの販売はむしろしやすくなりました」と営業の吉田さん。旭川駅立売商会株式会社は実は釧路の駅弁・釧祥館と稚内駅立売も経営している。

釧路駅店舗は昨年10月末に閉店した、とのうわさを聞いていたが、吉田さんに聞くと「閉店ではなく移転です。12月1日から釧路駅舎横の店舗で営業再開しています。同時に、立ち食いそばも始めました」とのことだった。ちなみにおそばは旭川駅で出しているものと同じものだそうだ。

にしんの駅弁とにしんそば

留萌駅のにしんそば(左)と「にしんおやこ弁当」(右)。駅そばは7~14時頃まで、弁当は予約しないと買えない(筆者撮影)

旭川駅から留萌駅へ移動すると、駅はにぎやかだった。どこかの大学の鉄道研究会が大勢で連れ立って旅に来ているらしい。混雑の中、予約していた「にしんおやこ弁当」を受け取り、大学生達と横並びになって、にしんそばを食べた。

おそばを食べてしまったので、駅弁を持ったまま増毛駅までバスで移動。まだ線路は残されている部分が多かった。廃駅になってしまったとはいえ、駅舎はちゃんと活用されていた。土・日・祝日のみパッケージに入った「たこ飯」と甘エビ汁がここで売られているようだ。

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