日経平均3日続伸、2万4000円接近後に「失速」 26年2カ月ぶり高値も、伸び悩んだ原因は?

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 1月9日、東京株式市場で日経平均は3日続伸した。国内連休中の米国株が堅調だったことを支えに序盤から主力株を中心に買いが優勢となり、上昇幅は前日比で一時200円を超えた。写真は都内で2015年12月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。国内連休中の米国株が堅調だったことを支えに序盤から主力株を中心に買いが優勢となり、上昇幅は前日比で一時200円を超えた。取引時間中としては1991年11月18日以来、約26年2カ月ぶりの高値を付けた。節目の2万4000円に接近したものの、日銀による超長期国債の買い入れ額が減額されると円高圧力が強まり伸び悩んだ。

大発会後、日経平均が3営業日連続で上昇したのは2010年以来。昨年末比で1000円を超す上昇となっている。TOPIXも3日続伸。ザラ場ベースでは91年6月19日以来、約26年7カ月ぶりの高値を付け、1900ポイントに接近したが、高寄り後は上げ幅を縮小した。

年明けからの急ピッチな株高を受け、買い一巡後は利益確定売りに押される展開だった。さらに日銀が午前10時10分に通告した国債買い入れオペで「残存10年超25年以下」と「残存25年超」の買い入れ額がそれぞれ100億円減額されると、緩和的な金融政策が修正されるとの思惑が一部で広がり円買いが進行。ドル/円<JPY=>は一時112円台まで軟化した。

これを受け日経平均も前場後半に上げ幅を一時74円まで縮めたが、プラス圏は維持。後場に持ち直しの動きをみせた。東証33業種中、上昇率トップは不動産。電気機器がこれに続いた。下落率上位には石油関連やパルプ・紙が入った。東証1部の売買代金は連日で3兆円を上回った。

松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「日銀の超長期債の買い入れ減額は想定外で一時的に円高に振れたが、株式市場の強さを示す格好となった」と指摘。「期待リターンが低下した国債のポートフォリオを減らさざるを得ない中、株式市場に資金が流入する状況が当面は続くだろう」とみる。

個別銘柄ではファーストリテイリング<9983.T>がしっかり。同社は5日、2017年12月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比18.1%増加したと発表した。冬物商品の販売が好調だったことに加え、年末商戦での客数増も寄与した。堅調な販売状況を好感する買いが入り、日経平均を約20円押し上げる要因となった。

半面、ジンズ<3046.T>が大幅続落。同社が5日に発表した12月の月次売上速報を嫌気した売りが優勢となった。既存店売上高は前年比2.6%減。2カ月ぶりに前年同月を下回った。

東証1部の騰落数は、値上がり1185銘柄に対し、値下がりが795銘柄、変わらずが83銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     23849.99 +135.46

寄り付き   23948.97

安値/高値  23789.03─23952.61

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1889.29 +8.95

寄り付き     1895.08

安値/高値    1883.10─1895.26

 

東証出来高(万株) 166341

東証売買代金(億円) 31112.71

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