正月太りから急速に体重を落とす3つのコツ 体内リズムを整え、食事を見直し、無理しない

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家族や親戚で集まり、飲み食いが増える中でも、何を食べるのかに気をつけることで正月太りを防げます。お正月は気持ちがゆるみやすく、「お正月くらいは……」「今日だけは……」という思考になりがちですが、そのように考えてしまうと、お花見やお祭りなどほかの季節のイベント時にも同じ繰り返しをしてしまうので注意が必要です。

達成できそうな目標を立てる

ポイント(3)自信や自己効力感を高める

新年の目標を決めるときに、実現できないようなハードルの高い目標や課題を掲げてしまう人もいます。「今年は毎日1時間ジョギングをする」「今年は腹筋を100回やって夏までにお腹を割る」「今年こそはお酒をやめる」というような目標です。新年早々、意気込んで取り組んでみたのはいいものの、長続きせずに挫折してしまいます。

正月太りを解消するには、セルフエフィカシーを高めることが重要です。セルフエフィカシーとは自信や自己効力感のことを言います。自信をつけるために必要なのは、小さな成功体験の積み重ねです。少し頑張ればできそうな課題を作ります。

「今年こそは痩せよう!」と意気込んで、お正月のバーゲンセールでランニングシューズやジャージを購入する人も多いです。最初の数日間だけ運動を頑張ってみたものの、日に日に運動するのが億劫になり、1年を通して継続することができなくなります。新年の目標を掲げた1月だけがモチベーションが高く、2月を過ぎると運動をしなくなってしまうのも、正月太りを何カ月も引きずってしまう原因です。

厚生労働省も健康のために、セルフエフィカシーを高めることを薦めています。少し頑張れば達成できそうな目標を立て、その目標をクリアします。そして、その成功経験が運動への「自信」を高め、その後少しずつ目標を上げていくことも可能になります。いきなり難易度の高い運動を目標にするのではなく、達成できそうな目標を立ててクリアし、それから少しずつ目標を上げていきます。

お正月は一時的に太ってしまう人も多いですが、元の生活に戻すことができれば体重もすぐに戻るはずです。

武内 教宜 パーソナルトレーナー

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たけうち のりよし / Noriyoshi Takeuchi

1985年埼玉県生まれ。日本スクールオブビジネス杉並校スポーツ学科卒業。21歳からスポーツクラブのインストラクターとして活動を始める。グループ指導を行っていく中で、クライアント一人ひとりと向き合いたいという思いから、パーソナルトレーナーとして独立。その後、28歳でフィットネスジムを開業。スポーツクラブで一度挫折した人に向けた「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。現在はダイエット指導を中心に、スポーツ専門学校の講師、加圧トレーナー養成、ダイエット本の執筆活動を行う。著書に『ダイエットは「目標設定」が9割』『やせ型から脱出 理想のカラダを手に入れるボディメイク術』。

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