正月太りから急速に体重を落とす3つのコツ 体内リズムを整え、食事を見直し、無理しない

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ポイント(1)体内リズムを整える

「大晦日に夜更かしをする」「初日の出や初詣のために睡眠時間を減らす」「お昼過ぎまで寝ている」「1日3食ではなく、つねに食べ物を口にしている」。このようにお正月の生活リズムは通常とは異なります。

ダイエットには運動以外に「食事」「睡眠」「排出」の3つの要素があり、それぞれに最適な時間帯があります。サーカディアン・リズムといいますが、24時間周期で変動する体内時計のようなものです。

まず食事に最適なのは、12~20時です。お昼から夜の時間帯は消化する働きが高まる時間帯です。体にいいものを積極的に食べるようにして、栄養を与えてあげましょう。1日中飲み食いをしがちなお正月ですが、できるだけ20時には済ませるように心掛けます。

睡眠に最適なのは、20時~深夜4時です。日中に摂った食事の栄養が体内に吸収されていく時間帯になります。夜にしっかりと寝ることで、食べ物の栄養がエネルギーとして吸収してくれます。20時に寝るのは難しいかもしれませんが、深夜12時を過ぎても起きているなどの夜更かしをなくし、普段と同じような睡眠時間を確保します。

排出に最適なのは、深夜4時~12時です。この時間帯は排泄によって毒素を出す際に、体内の酵素が多く消費されます。そのため、朝ごはんはヨーグルトや果物など、酵素の働きを助けてくれる食事内容にするのがおすすめです。お正月は朝からお餅を食べる家庭も多いですが、納豆を加えるなど酵素の働きを良くすることを心掛けます。

栄養価の高い食事を摂り、睡眠によって成長ホルモンを分泌させ、老廃物などの毒素を排出することでダイエット効果が高まります。お正月で生活リズムが乱れている方は、このサイクルを意識した日常生活を心掛けましょう。

お正月は栄養バランスが崩れがち

ポイント(2)炭水化物過多に注意する

正月太り対策で覚えておきたいのが「PFCバランス」です。PFCバランスというのは3大栄養素のバランスをいいます。Pはタンパク質(プロテイン)、Fは脂質(ファット)、Cは炭水化物(カーボハイドレート)です。

3大栄養素の理想のバランスは、炭水化物55~60%、タンパク質20~25%、脂質20~25%といわれています。ご飯(主食)、主菜(肉・魚)、副菜、汁物をバランスよく食べると、このバランスになります。

お正月はこの栄養バランスが崩れます。ダイエットには炭水化物抜きダイエットや糖質制限ダイエットが有名ですが、お正月の食事はそれらとは逆で炭水化物が中心の食事内容になります。年越しそば、お餅、おせち料理、お酒など、すべて炭水化物(糖質)です。そして痩せるために必要な栄養素であるタンパク質を食べる機会が減ってしまいます。

たとえばお餅を食べるときに、焼いたお餅や大福餅ではなく、お雑煮にして具材を増やします。お酒を飲むときは、さきいかなどのタンパク質の多いものをおつまみに選びます。親戚が集まってオードブルを注文するときも、枝豆やローストビーフなどが入ったものを注文します。

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