イケメン俳優「戦国時代」を生き残るのは誰か 高橋一生、竹内涼真はどうなる?
大ブレイクしたコンテンツが乏しかった2017年のエンタメ業界。とはいえ、竹内涼真(24)や高橋一生(37)など新たなイケメンが人気となった年だった。
オリコンが発表した「2017 ブレイク俳優ランキング」(12月12日発表)によると、1位となった竹内は2014年に「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系)に出演してからじわじわ注目を集め、今年は「ひよっこ」(NHK)、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)などに出演し一気にトップに躍り出た。
2位の高橋も今年はドラマ「カルテット」(TBS系)や大河ドラマ「女城主直虎」(NHK)に連続して出演。「民衆の敵」(フジテレビ系)で見せた、シャワーシーンなども女性ファンの“黄色い悲鳴”が飛び交った。
“イケメン消費”はエンタメ界の大きなビジネスチャンス
このほか、菅田将暉(24)をはじめとしたイケメン俳優が入り乱れた映画『帝一の國』がヒットするなど、“イケメン消費”は相変わらずエンタメ界の大きなビジネスチャンスとして注目の的だ。業界関係者は、こうした動きをどう見ているのか。
「たしかにイケメン俳優は増えていますが、最近はその消費のスピードが速い。山崎賢人(23)も福士蒼汰(24)もワンブレイクした後、どれだけ殻を破れるかが注目されています。その意味でいえば、山崎は今年かなりミソが付いてしまった印象があります。2016年までは恋愛映画で数字を集めてきましたが、今年は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』、『斉木楠雄のΨ難』など、恋愛映画以外の作品に主演した。役者としての本領発揮を期待されましたが、大ヒットには繋がりませんでした。こうした様子を見ていると、竹内も、イケメンと言うだけでは来年も活躍できているかはわからない。仮面ライダーを演じた俳優でもあるので、本来、彼がやりたがっているアクション作品へ積極的に出演し、さらに成長しないと厳しいかもしれない」(民放ドラマ制作スタッフ)
さまざまなイケメンたちが出ては消えている昨今、生き残っていくのは簡単なことではない。“単なるイケメン”として消費されているだけでは、早々に終わりが来てしまうのが俳優という職業。そんな中で最近“ひと皮むけた”と言われるのが松坂桃李(29)だ。
出演作品はさほど注目されず、しばらく陰に隠れていましたが、派手な作品や大手配給にかかわらずじっくりとした演技ができる作品に相次いで出演した。今年の1年を見ていても映画などで鋭い演技が光るようになってきた。いい作品に一発ハマるかどうかという状態で、来年は主演作品も含めて出演3作品が公開予定で、楽しみですね」(映画関係者)
一方で、いま若手俳優の中で絶対的な存在となっているのが山田孝之(34)だ。
「実は今年、ドラマ業界関係者の中で一番話題に上がっていたのが、山田主演のドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(テレビ東京系)でした。実は裏に映画業界に対する批評が緻密に盛り込まれた作品で、あれを地上波でやりきれるのは山田孝之以外にいない。また、業界的に出演がタブーとされていた元SMAPメンバー出演の『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)にも難なく出ていました」(前出の民放スタッフ)
イケメン枠を超えた山田孝之の今後も楽しみだが、今年ブレイクした俳優たちの来年の活動も要チェック。芸能界のイケメン俳優地図はどう塗り替わるだろうか。
(ライター・黒崎さとし)
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