1位はどこ?全国「不審者出没」駅ランキング

埼玉県の件数が多いのには理由がある

冒頭で述べたとおり、同一駅周辺での不審者事案の発生件数は、日本不審者情報センターの情報配信数ベースでは7カ月間に9件が最多だ。

全国最多タイの計25駅は、これまでに挙げた志木駅のほか、新札幌駅(札幌市)、長町南駅(仙台市)、登戸駅(神奈川県川崎市)、静岡駅(静岡市)、大和西大寺駅(奈良市)、丸太町駅(京都市)、光明池駅(大阪府堺市)、神戸三宮駅(神戸市)、広島駅(広島市)、岡山駅(岡山市)、姪浜駅(福岡市)など全国に広がっている。

これらの25駅を都道府県別に集計すると、埼玉県が10駅で最多。神奈川県が3駅、静岡県と兵庫県が各2駅、北海道、宮城県、群馬県、奈良県、大阪府、広島県、岡山県、福岡県が各1駅となった。

東京都、千葉県、愛知県には9件の駅がなく、東京都では秋津駅(8件)、北千住駅(7件)、西葛西駅、荻窪駅、瑞江駅、梅島駅、十条駅、東十条駅、新井薬師前駅、八王子駅(各6件)などが件数上位の駅だ。また、愛知県では知立駅、平針駅(各7件)、鶴里駅、本星崎駅、日比野駅(各6件)、西尾駅(5件)、千葉県は我孫子駅、鎌ヶ谷大仏駅(各4件)、北習志野駅、新木駅(3件)の各駅が上位となった。

東京はなぜ少ないのか

これには2つの理由が考えられる。まず1つは、情報の公開に対する姿勢が各都道府県の警察によって大きく異なることだ。東京都内の駅周辺での不審者情報は、人口の割には少ない印象を受ける。人口のバランスで考えれば、埼玉県内と同程度かそれ以上の不審者情報がないのは奇妙とも言える。

先にも挙げたとおり、埼玉県警は特に情報を公表することに積極的だ。ほかの警察がほとんど公表しない「住宅敷地内に侵入した」、「警察官を見て逃げた」という程度の事案でも公表する。下着盗も、全国の警察で埼玉県だけが公表しているのではないかと思えるほど、埼玉県内に集中している。

反対に、千葉県警が公表する不審者情報は少ない。今年3月、松戸市に住む女子小学生が我孫子市内で遺体となって発見された事件以降は、わずかながら情報を出すようになった印象があるが、人口規模の近い埼玉県には遠く及ばない。

千葉県の場合は、県警よりも市町村が独自に出す情報が頼りで、鎌ケ谷市、船橋市、我孫子市の駅が県内で上位に入っているのはこの点も関係している。この傾向は東京都の一部の区でもみられ、江戸川区は独自の不審者情報を公表し、警視庁が出さない情報が出ることがある。都内ランキング上位の西葛西駅と瑞江駅は同区内だ。

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