40代男性こそ「のどの力」を鍛えるべき理由 鍛えるべきは、ボディーの筋肉だけではない!

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「のどの調子が悪い」「せきやたんが出やすい」「いびきをかく」「声がかすれやすい」といった症状は、のどの問題が原因ですべて起きています。これら「のどトラブル」を改善するには、のどのコンディションをつねに正常な状態にしておくことが大切です。

では、具体的にはどのようにすればいいのか? 重要な方法の1つが「のどを意識的に動かす」ことで、のどの中をきれいにしたり、のどの筋肉を鍛えたりすること。そして、それをするためには「のどを意識的に動かすコツ」を知らなくてはなりません。

特に40代の方は、近頃、食べたり飲んだりするときにむせることはありませんか? 実は、それが「飲み込み力(嚥下機能)」が低下する予兆です。そして、そのような症状が進むと、食べ物を飲み込む機能が弱くなる状態(嚥下障害)に陥ってしまいます。若いうちはそれをあまり意識しないかもしれませんが、現実には数多くの人がこの症状が悪化して食事ができなくなり、社会問題化しているのです。

ちゃんと飲み込めなくなると、どうなるのか?

今、あなたの周りに60代以上の男性がいたら、その人ののど仏を見てみてください。この記事を読んでいる皆さんが20代~40代なら、あなたのものよりもその男性ののど仏のほうが下に下がっているはずです。

それは、いったいなぜなのでしょうか? 単純に言うと、「のどを支える筋力が低下している」ためです。

一般的に、「飲み込み力」が衰えるのは還暦を迎えた60代からとされています。しかし、働き盛りの40代から、すでにのどの筋力は衰えはじめているのです。

ふつう「飲み込み力」は、男性のほうが弱くなりやすい。その理由は、女性よりも男性のほうが、のどが大きいためです。のどの位置が下がっていると、その分だけのどをさらに上げなければなりません。つまり、のどが下がっているということは、のどを上げる筋力が余計に必要になるということなのです。

「飲み込み力」が衰えてしまうと、肺炎や窒息といった病気や事故をどんどん引き寄せます。そして「飲み込み力」は弱くなっても気づきにくいので、ひどい状態になるまで発見されることが少ないのです。

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