できる人は健全に「他者のせい」にしている

「自責思考」には実は限界がある

このときに注意したいのは、他責といっても「人のせいにはしない」ということです。自分以外の誰かのせいにしても、問題というボールをたらい回しにして投げ合うようなもので、自責思考の強い誰かがそのボールを拾って苦しむことになりかねません。人ではなく、「プロセスやモノなど仕組みのせい」と考えていくことで、膠着した問題を少しずつでも前進させる前向きな他責思考になります。

前向きに他責思考する際の考え方としては、人のせいにしないということに加えて、単に難癖をつけたり、環境のせいにしないことも求められます。具体的に仕組みの何が問題なのかを見抜いて、改善するアイデアを出していく必要があります。よくない点までは見つけやすいものですが、それだけでは不平不満どまりです。改善のアイデアを出さないと、単なる責任逃れで終わってしまいます。

改善策を発想しやすくするSCAMPER法

そんなときに改善策を発想しやすくする手法として「オズボーンのチェックリスト:SCAMPER」をご紹介します。

これはブレーン・ストーミングという会議手法を作り出したアレックス・F・オズボーン氏が作った発想をしやすくするためのチェックリストです。チェックリストの質問の頭文字をとってSCAMPER法とも呼ばれています。改善策・打開策を考えるのに向いている発想法です。以下のチェックリストの質問に基づき、次々と考えていくことで、改善案を出しやすくなります。

・Substitute:代用してみたら?
・Combine  :組み合わせてみたら?
・Adapt      :応用/適用してみたら?
・Modify     :変形/修正してみたら?
・Put          :置き換えてみたら?
・Eliminate :排除してみたら?
・Rearrange:再調整してみたら? 

この7つの質問にはさらに詳細な図のようなサブリストがあり48の質問があります。7つでは思いつかない場合にはサブリストでさらに深く考えることもできます。

次ページコンサルタントの口癖
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
インテルの<br>パラノイア的技術経営

インテル中興の祖、アンディ・グローブ。数々の英断で、プロセッサー半導体市場で無双の企業を作り上げた。グローブの愛弟子である、インテル全盛期のトップが語る技術経営の神髄。